管理人について
管理人の「すずね」です。
劇団四季ファミリーミュージカル「むかしむかしゾウがきた」がきっかけで、
動物園のアジアゾウを見るようになりました。
「むかしむかしゾウがきた」初見は2014年12月19日、2度目が2015年1月5日なのですが、
そのころ、私は大人になってから一度も動物園に行ったことがなく、
舞台上の九郎衛門(ゾウ)を、自分の概念の中の「ゾウ」として見ていました。
2015年10月5日に、11月8日の千葉公演のチケットを取ったとき、思い出したことがありました。
それは8月の広島公演時に、ラジオ番組で、太郎坊(ゾウと仲良くなる少年)役の、横井さんが話していたことです。
「九郎衛門役の俳優は、動物園でゾウの動きを観察して研究するのですが、
どんなゾウを観察してきたかによって、その俳優が演じる九郎衛門が、オスのようだったり、メスっぽかったりするんです。」
「今日はメスだな、と思ったら僕もやさしく接するし、オスのときには親友みたいにわーっと騒いで遊ぶ、という気持ちで演じています」
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だいたいこういう意味のこと。文言は正確ではないですが。
この話を思い出して、千葉公演まで一ヵ月以上あるんだから、その間に動物園でゾウを観察しよう!
と思ったんです。俳優さんたちはゾウのどんなところを見て演技しているのか、自分なりに見てから舞台を見たらもっと楽しめるかもしれない。
2015年10月16日、20数年以上ぶりに上野動物園に行きました。
2015年10月23日、30年ぶりくらいに多摩動物園に行きました。
どちらの動物園も、2回目には年間パスポートを作って通うようになりました。
ゾウは、私が想像していた以上に個性がはっきりと見える動物で、オスメスの違いだけではなく、
それぞれのゾウの動き方のクセなども何度か見ていると分かるようになりました。
動物園に通うようになってからは千葉公演、板橋公演の2回、観劇しましたが、
本物のゾウを何度も見た目で見ると、やっぱり違うところは違うんです。当たり前だけれど。
人間の脚とゾウの脚の骨格は違うので、同じようには動かないし、
九郎衛門の鼻の動きは前後のベクトルですが、本物のゾウの鼻はものすごく自在です。
それでも、舞台の上で九郎衛門は「生きているゾウ」でした。
九郎衛門役の俳優さん(2014~16年公演では5名くらいの担当者がいました)の演技だけではなく、
周りの人間役の俳優さんたちが、九郎衛門を「ゾウ」にしているのだと思います。
「むかしむかしゾウがきた」の公演は2016年3月で一度終わります。
今や、ミュージカルは別にしてもアジアゾウ自体に愛着がわいてしまって、
週に1回は会わないと寂しい状態です。
これからも動物園のゾウに会いながら、数年後の「むかしむかしゾウがきた」再演を待ちたいと思います。