「ゾウが倒れていますっ!」
ざっぶーん。
5月9日、連休明けの多摩動物公園は幼稚園の遠足が多かったです。
天気の方は、午前中から小雨が時折ぱらつき、気温も低めでした。
それなのに、です。アマラ・ヴィドゥラはプール遊び。
おすわりヴィドゥラ君
連休の合間、5月1日の多摩動物公園です。
この日は首都圏の動物園や名古屋東山動物園は遠足が多かったようですね。
多摩動物公園も遠足団体と一般のお客さんでにぎわっていたため、
園内シャトルバスの経路変更や、業務用車両の通行制限がありました。
大きくなったね
輸送箱の設置工事のために公開を中止していた、多摩動物公園のアジアゾウは3月29日から公開が再開されました。
再開当日にも行き、4月11日再び会いに行きました。
踊るヴィドゥラ~♪
九郎衛門とアマラ
劇団四季ファミリーミュージカル「むかしむかしゾウがきた」のポスターやプログラム表紙のイラストの九郎衛門。
多摩動物園のアマラ(右側です。この写真が撮影された2015年3月は10才)。
春は名のみの・・・で、春らしい光景には出会えず。通りかかったスリランカゾウのアマラとヴィドゥラが相変わらず仲いいので、今日のところはこれで。(南) pic.twitter.com/1h27cZU1Aq
— 多摩動物公園[公式] (@TamaZooPark) 2015, 3月 20
春までさようなら
多摩動物公園では、2016年1月12日から3月末までの予定で、アジアゾウの展示を中止します。
数年後の新ゾウ舎への引っ越し準備で、輸送箱を設置し、時間をかけて輸送箱になれるトレーニングをするそうです。
1月11日(祝)、ヴィドゥラとアマラにしばしのお別れに行きました。
自主練中のアマラとヴィドゥラ
(1月5日訪問時の撮影です)
多摩動物公園のアジアゾウは準間接飼育ですので、
人間とのトレーニングは、PCウォールと指示棒を使って行われています。
うまくできたら、その行動を維持している間中、ご褒美のりんごやニンジンをもらえます。
社会性が高い動物であるゾウにとっては「いいね」「よし」とほめてもらえるのもご褒美なのだそうです。
トレーニング以外の時間、アマラもヴィドゥラも、遊びながら自主練をしているのをよく見かけます。
やること自体が楽しいのか、”本番”で上手にできるとほめてもらえるからなのか?
餌を食べながらPCウォールに足を上げていることが多いのですが、
アマラはときどき、寝部屋に通じる坂道のワイヤーに足を上げていることがありますね。
この日は前足ですが、一時期苦手だった、という後ろ足を上げていることもありました。
寝部屋の前まで行っていたヴィドゥラがアマラに気がついて近寄り、「僕もやる~」と参加しました。
ヴィドゥラは自分の足を上げるだけではなく、アマラの足の裏を鼻で触っています。
いや、それは要らないから 笑
ゾウ同士でも、足の裏を見せ合う(視力がそれほどよくないゾウにとって鼻で触れることは「見る」に近い意味もある)なんてないでしょうし、
やってみたかったのかな。
飼育員さんのように、「足裏チェック」をしていたのかもね。
オス・メスの関係
1月3日訪問時の続きです。
トレーニング以外の時間は、えさを食べたり、遊んだりのアマラ、ヴィドゥラ。
いつ見ても仲良しの二頭ですが、8才になったヴィドゥラは11才のアマラの背を抜きました。
トレーニングの開設をしていたキーパーさんによるとアマラは頭骨が大きいため、正面から見るとまだアマラのほうが大きく見えますが、
背骨の高さはヴゥドゥラの方が高くなっているそうです。
側頭腺からの皮脂の分泌も始まり、大人のオスに近づいているヴィドゥラ。
私が見始めたのは昨年10月からですが、12月はアマラが発情期だったのか、
マウンティングもしていましたからね。
この日も、アマラの背中に覆いかぶさって鼻とキバを押し付ける行動を何度もしていました。
ヴィドゥラ、アマラが傾いちゃっているよっ!
12月以降の様子を見ていると、ヴィドゥラの方は、「迫っている」ようなことをしていても、
半分くらいは今までの遊びの延長っぽいと感じていましたが、
キーパーさんも「ヴィドゥラは自分の力が強くなっていることやオスとしての行動が始まっていることにまだ自覚がなさそう」とのことでした^^;;
やはりそうだったのか・・・
女の子をぎゅっとするのと、ウエスタンラリアートかませるのとは違うんだからね。
あまりご無体ではない仲良しの図。
力比べ的になってくるとアマラはうまく受け流していますし、
餌を食べているときも、同時にお互いの鼻でつかんだ干し草を食べさせあったり、とにかくほほえましいのですが・・・
ゾウはメスの群れ、オスは単独かオスの小さな群れで暮らす動物なので、
成熟した大人になって、常にオス、メスがいっしょにいるのはメスの側にとってストレスになるそうです。
来園者としては、二頭の仲良しな様子を見るのは楽しみなんですが、
新しいゾウ舎に移るころは基本別居になりそうですし、そのほうが自然なんでしょう。
とはいうものの、今多摩のメスはアマラ一頭で、メスの「群れ」にはなれません。
アマラたちと同じ施設出身の、東山動物園のコサラ&アヌラは若くしてサクラが生まれたので、
今はコサラと、アヌラ・サクラ、という別れ方をしていますし、柵で隔てられていますがワルダーさん(メス)もいますよね。
スリランカに依頼している、ということなので、
アマラに女の子の友達ができますように。
アマラ・ヴィドゥラのターゲットトレーニング
2016年1月3日、初多摩動物園です。
今まで、多摩には平日しか着たことがなかったので知らなかったのですが、
アマラ・ヴィドゥラのターゲットトレーニングが、日曜日は13時半、14時半の2回、公開で行われていました。