ホッキョクグマ・ツヨシプレミアム見学会
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7分
3月1日に釧路市動物園からズーラシアにお嫁入りしてきたホッキョクグマのツヨシ。
3月19日の一般公開を前に行われたプレミアム見学会に参加しました。
朝9時30分から受付、定員15名、というのがどの程度の競争率なのか、まったく分からなかったので、
9時にズーラシアに着くように出かけました。
もしダメだったら、まだ一度もたどり着けていないサバンナエリアを見ようと考えていましたが、
私で12人目、30分ギリギリに定員になりました。
今回は参加費300円の有料イベントで、
釧路市の「ツヨシ応援プロジェクト」のみなさんが嫁入り道具として用意された、
ウェディングドレス姿のツヨシドールをいただきました。
バス停のベンチに並べて、参加手続きをした人から順に選びました。
縁あって私のもとに来てくれたのがこの子です。
芯は乳酸飲料のボトルのようですね。とても軽い。
顔もドレスも一体ずつ違っていました^^
受付が9時30分で、イベントは1時15分集合ですから、時間はたくさんあります。
アジアゾウとボウシテナガザルのガイドタイムを見て、スマトラトラ(たぶんデルさん)を見て、お昼ご飯を食べて、
集合場所のホッキャクグマガラスビュー前に向かいましたが、
だいぶんゆっくり歩いて、途中でゴールデンターキンやアムールヒョウを眺めていてもまだ時間が余りました^^;
ビュー前には、釧路から送られてきたツヨシへの寄せ書きや、嫁入り道具の缶バッチやドールの実物とブイなどのおもちゃの写真が展示されています。
円山動物園で撮影された、子どものころのツヨシと母親のララの写真もありました。
そもそも、なんでメスなのに「ツヨシ」なのか、というと、
円山ではオスと判別されて日本ハムファイターズの新庄剛志選手の名前からツヨシと名付けられたのですが、
釧路市動物園のクルミのお婿さんとして移動してからメスであることが分かったためだそうです。
ホッキャクグマの雌雄判別は難しいそうですが、だったらどちらもでよさそうな名前にするとか、絶対に間違えていないところまで待つとか、なかったんだろうか・・・
参加証を見せて全員の集合を確認したら、フンボルトペンギン舎の横の細ーい通路からバックヤードエリアに入りました。
今回、3歳以下の子供は1人にカウントされずに参加できたのですが、この道はベビーカー使用不可なので、案内の飼育員さんがお手伝いしていたようです。
ズーラシアは、お客さんが歩く通路と業務用の車などが走る道とは完全に別になっています。
ペンギン、オットセイ、ホッキャクグマのプールに水を送り込むタンクなどを横目に見て歩き、ホッキャクグマ舎に到着しました。
まず、屋外に置かれていた、ホッキャクグマ用の輸送箱を見学しました。
この輸送箱は円山所有で、オスでも使える大型のもの。本当は個体に対して大きすぎると中で動き回ってしまうので、あまりよくないそうですが、
ツヨシは落ち着いていたので問題なかったそうです。
ツヨシの弟、イコロが帯広から上野に移動した時の記録も書かれています。
この輸送箱に中に入ることもできましたし、飼育員さんが写真を撮ってくれたりもしました。
従者に入り、まず、ツヨシの移動の記録をスライドショーで見ました。
移動した3月1日は釧路も千歳も吹雪で、当日中に着けないかも、という懸念もあったそうですが、
午後から晴れて少し遅れたものの、無事に当日中に横浜に着くことができました。
飼育担当の伊藤さんの話では、入園当初からツヨシはとても友好的で、
寝室、サブ運動場にもすぐに慣れて、体重測定や血液検査にも協力的だそうです。
展示場にもすぐに慣れてしまいそうなので、あまり練習せず、お客さんに慣れていく様子も見てもらうことを考えている、とのことでした。
ジャンブイとは、今はお互いに「知らないクマがいる」という好奇心の対象、という感じだそうです。
特にジャンブイのほうが運動場にいてもずーっと中のツヨシに張り付きですね。
2つ続きの寝室の向こうに運動場が見えるのですが、私たちがいる間中、ジャンブイがこちらを除いている様子が見えました。
サブ運動場から寝室に戻されたツヨシ。
普通、プールのガラスビューではなく、陸上でこんなに近くでホッキョクグマを見られる機会はないですね。
1mもないところにツヨシがいました。
知らない人が15人もいても、まったく気にする様子はなく、
魚やリンゴをせがんでいました。
すごい犬歯。こうして魚を食べる様子を見ると肉食獣だな、と思います。
リンゴも好き。
実は、私、初めて実物のホッキョクグマを見たのです。
ですから比較感はないのですが、ツヨシはとてもフレンドリーでかわいい女の子だと思いました。
お母さんにも、人間にも愛されて育ったんだろうなあ、と思います。
3月19日のお披露目以降、ツヨシとジャンブイの展示は不定期で、どちらが出るかは事前には分からない、ということでした。
また、ペアリングについては、ツヨシのホルモン値はバリーバのようにきれいな周期が見られないので、それが今までオスと接したことがないためなのか、などもチェックしながら、
ジャンブイの反応も見て行っていく、ということでした。
大人がホッキョクグマのバックヤードに入れる機会は本当に少ないそうなので、貴重な機会に参加することができてよかったです。
ちょっと驚いたのは、対応してくれた飼育員さんが全員女性だったこと。
2人小さなお子さんがいたのですが、大人たちがツヨシを見ている間、二人の女性飼育員さんが外の輸送箱で子供たちを遊ばせていました。
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